このブログでは片山洋次郎氏の提唱する身体間の共鳴を利用した愉気法についてと、私がそこから得た知見に基づいて野口整体を気的に再検証することをテーマにしています。

​(身体間の共鳴を利用した整体ブログ)

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エクササイズ2(水平ラインで陰陽のバランスをとる)

エクササイズ1は身体の垂直ライン(上下方向)での気の流れを実感していただきましたが、今度は水平ラインでのポイントの取り方です。 ポイントの捉え方(まとめ)の記事から再掲載します。 ----------------------------------------- 今度は違和感の発生している点に意識を向けつつ、その痛みの発生している点と平行ラインで体を輪切りにして、意識の焦点を回転させてみてください。この時に痛みではないがある種の感覚が発生するポイントがあります。これが痛みの発生源と対になる反対の力のポイントです。 できれば痛みの発生源と今見つけたもう一方の対になるポイントを両方意識してください。うまくいけば痛みのあったところは表面が涼しくなり、もう一方のところは温かくなる、もしくは今まで意識が向けられなかった盲点のポイントの筋肉が動き始めるので呼吸が大きくなります。場合によっては盲点のポイントに気が集まるまで時間がかかるので呼吸が一時的に止まる場合があります。 表面が涼しくなるのは過剰なエネルギーが体表から発散する時の特徴です。感覚としては冷シップを貼ったときのような感じです。対になる場所が温かくなるのは、今まで気が流れていなかったところに、痛みの発生箇所に滞っていた過剰エネルギーが回収されたからです。気が流れないと筋肉の状態としては力が無いのですが気が流れ出すと息を吸った時に弾力を取り戻します。そして今まで呼吸時にアンバランスに収縮、弛緩していた呼吸筋群が均等に動き出すので呼吸は自然に深くなります。 人間の気=生命力は陰(-)と陽(+)が向かい合うように注意を向けると中和する

エクササイズ1の補足練習

先のエクササイズで、左鎖骨下~左親指甲側のラインの流れが強化されました。 その強化された流れはどちら向きに進もうとしているのか? そのままその捉えた2点に触れて、体の内側の響きを感じているだけでも、体の勢いに従って全身に影響は波及していきますが、より早く反応を引き出すための方法があります。 左鎖骨下のポイントに意識を向け、イメージで矢印を作ります。その矢印を上下左右に向けてみます。エネルギーの向かいたい方向と一致した時に、同じ親指ラインの場所で反応が起こります。 例えば、下に矢印を向けた瞬間に、左恥骨辺りに響きが起こり、さらにその反応が筋肉にまで波及して恥骨に付着している筋肉群が活発化し、呼吸が大きくなる、という風にです。 気の反応が筋肉の動きにまで波及すれば、骨格そのものに影響を与えることができます。 しかし気の反応~筋肉反射まで即時に波及するには、ある程度の期間練習が必要になる場合がほとんどです。 最初は時間をかけて気の反応をリラックスして2~3分感じてみましょう。そうすれば筋肉まで影響は波及し呼吸が大きくなっていきます。

気の基本法則を実感するエクササイズ1

体幹の前(お腹)側は手の甲に、後ろ(背中)側は手の平に対応します。 足に関しても手と同じです。 体の中心部分は親指に、外に行くにつれて人差し指、中指、薬指、小指と順番に対応します。 この基本法則を実感するエクササイズです。 からだの正中線( 人体を正面から見た時、その中心である眉間~股間までを結ぶ一本の線の事)あたりを首からはじめて股間の辺りまで手の平で触ります。 触った手の平を左右に軽く動かしながら触られた身体の内側の感覚を感じます。 何か引っかかる感じがあるところ、疼くような感じがあるところに当たったら、その感覚の中心部を探します。 手の平で大まかにサーチして指でポイントを捉えます。 あくまでも身体の内側の感覚だけを観るのであって、指でなにかを探ろうとしないでください。 手の平で触ったときには反応があったのに、指で探すとわからなくなる時があります。 これは手の平で触ったときに触ったポイントを上下左右どこかに引っ張ったときに反応が起こっていたからです。 指で身体の内側の感覚が起こる場所を触り、上下左右に軽く動かす程度に皮膚を引っ張ってください。反応が感じられる方向があるはずです。 今見つけたポイントが鎖骨のすぐ下の少し左寄りだったとします。 気の流れの基本法則に照らし合わせると、左手甲の親指、もしくは右手の平の親指と連動しますので、見つけたポイントを触りつつ左手親指の甲側と手の平側を触って比べてみてください。 甲側の親指の特定の場所に触れた時に、その場所にくると必ず手が引っ掛かったり、鎖骨下の感覚が強化されたりしないでしょうか。 この見つかったポイントは鎖骨下のポイントと繋っ

気の流れの基本法則

実際に体に触れる時に役立つ身体に起こる反応の基本法則です。 体幹の前(お腹)側は手の甲に、後ろ(背中)側は手の平に対応します。 足に関しても手と同じです。 体の中心部分は親指に、外に行くにつれて人差し指、中指、薬指、小指と順番に対応します。 直交する場所にあるポイントは陰陽の関係にあります。 例えば左手の甲1と、左手の平5もしくは右手の甲5 1-5 2-4 3-3 という風に図の円で90度になる場所が対になるポイントで、一方が+になればもう一方が-になります。 この二つの力のバランスが取れていれば自身の体の勢いは滞りなく最大限に活かされます。 180度の向かい合っているポイントはほぼ同じ作用があります。 左手甲1と右手平1など同色同番号の位置はどちらを触ってもほぼ同じ効果を及ぼします。 一番基本になる法則はこれだけです。体の部位によって身体の前後ろの境目が分かりにくいところがありますが、自身の内側に起こる反応を手掛かりにすればだんだんはっきりわかるようになっていきます。

エネルギーの発散を中心に考える

片山氏はエネルギーの発散を中心に整体の技術を組み立てたのだと思いますが、少し疑問に思うことがあります。 先の記事に発散は主に頭を中心に起こると書きました。 身体を弛め、身体に張り付いた意識を外に広げることが気の反応を感じるための基礎なのですが、その時に自然に意識が行くのは骨盤ではなく上半身で、特に頭から外側への発散が強く感じられるのです。 やってみるとわかるのですが骨盤を意識してエネルギーが動くように意識を外に広げても、自然に頭からエネルギーが外に発散してしまい、そちらに注意が向いてしまいます。骨盤に意識を集めると最初はエネルギーが発散するのですが、すぐに身体が反応して呼吸が大きくなろうと丹田から会陰部に力が集まり内側にエネルギーが集中する動きが起こってしまいます。 このように頭は発散が優位で、骨盤は集中の要です。 しかし片山洋次郎氏は今まで骨盤を中心にいろんな著作を発表してきました。 骨盤に注目すればどうしてもエネルギーの集中が優位の整体技術が出来上がるのでは、と私は思ってしまうのですが、この私の疑問は今回の新しい著作で答えが書かれているのではと期待しています。 なぜなら吐く息=発散と、吐ききった間=(無、死)について正面きって書かれている、ということなので、頭からの発散について片山氏がどのように捉えているか、必ず述べているだろうと思うからです。

片山洋次郎「呼吸をふわっと整える」

片山洋次郎氏が10月16日に新刊の「呼吸をふわっと整える」を出版されるそうです。 片山氏の著作はもちろん新刊が出るたびにチェックしてきました。しかし最近の著作では特に新しい知見が述べられることはほとんどなくなっていたので、目を通す程度で済ませていました。 しかし今回の本では呼吸の間について、整体の現場で感じた実感を詳しく言語化する、ということで大変期待できる内容になるのではないかと思います。 「呼吸の間で身体は変わる」と整体の世界では昔から言われています。 特に吐く息が終わり、吸う息が始まる「間」に身体は変わると言われます。 吸う息は身体へのエネルギーの集中です。それは骨盤を中心にして行われます。 対して吐く息は身体からのエネルギーの発散です。私の整体の実感としてはそれは頭を中心に起こるものです。 エネルギーの集中、発散がスムーズに行われるのが健康な状態で、整体ではそれを実現するために呼吸を観察します。 そして呼吸のどこの相に注目するかで整体の手法の違いが出てきます。 片山氏の整体はエネルギーの発散=弛みきることにより自然に集中が始まることを利用した整体であると私は理解しています。 吐く息=エネルギーの発散ですので片山氏はしっかりと息を吐ききれるかを中心に施術を組み立てたと言えるでしょう。 弛むとは自身の持っているエネルギーを手放すことです。それは完全に達成されると「死ぬ」ことと同義です。 死にきって無になったところからしか本当の新しいものは生まれない。 死にきらなければ今までと同じパターンを繰り返す。 このようなことを片山氏の身体を通して語ってくれるのではないかと思い期待して

ポイントの捉え方(まとめ)

一度ホームページに書いたことと合わせてのまとめを掲載します。 1身体の内側の響きを感じながらポイントを触る 2身体の内側から外側を見る(自己意識の境界を広げる) 3身体の部分と同時に全体を観る 4触ったポイントを捉える角度を決める(身体の内側の反応が最も大きくなるように) 5陰陽を捉えて同時に触る 1~3は慣れてくればポイントに触ったと同時に起こるようになります。 最初は反応が感じられるまで時間がかかる場合がほとんどです。 2と3のコツがつかめなくても触るポイントは気の流れが強い反応しやすいところなので、触ってリラックスして内側の響きを感じること自体で気の反応がだんだん強く、素早く感じられるようになってきます。 以下はホームページに掲載したまとめです。 気の体感のエクササイズ ここで試してみてください。 今体のどこかに違和感があるところがありますか。 もしあるならばその違和感の発生している中心点を意識だけで探してください。 普段は思いのほかぼんやりとしか違和感の発生箇所を意識していないというのがわかるでしょう。できればイメージで矢印(→)を想像して、痛みの発生箇所をサーチしてみてください。そうすると先ほどと痛み・違和感の感じ方が違うのを感じられるかもしれません。 次は痛みに対して矢印を上から下から右から左からといろいろな方向から向けてみてください。 ある方向から向けたときだけ痛み・違和感が強く感じたり、固まっていた痛みがじんわり広がっていったりします。反応が強く出る角度を見つけたら、矢印を違和感に対して近づけたり遠ざけたり、痛みを起点にして矢印を遠くの方まで伸ばしたりしてみてく

陰陽のバランスをとる

からだは自らバランスを取ろうと常に動いています。 張りすぎた場合は弛む方向に、弛みすぎてたるんだ場合は縮む方向にです。 どんなにハードに運動をしてパンパンに張ってしまって辛くても、筋肉を極度に痛めていない限りは時がたてば張りは収まります。 しかしこの身体のバランスを取る平衡機能は、私たちが痛みや快に対する好悪判断をさしはさんだり、弱い箇所をかばったりして徐々に崩れていきます。 そして身体は現状に適応してどこかの場所を使わないで機能するというシステムが一度出来上がってしまうと、そのシステムの効率が悪かろうがそれを維持してしまうのです。使わない「見捨てられた場所」が多くなればなるほど他の場所にそれを支えるしわ寄せが行きます。 痛みが起こる場所は普通エネルギーが集まりすぎている陽の場所です。マッサージなどで張った筋肉を弛めてもまた戻ってしまうのは、弛めるだけではこの一度出来上がってしまった適応システムを改変できないからです。 この張りすぎてエネルギーが過剰な場所だけに術者の意識が向かうと、その意識に引きずられて本来向かうべき「見捨てられた場所」にエネルギーが行き渡りません。 術者が常に身体の全体に意識を向けていれば水が高いところから低いところに流れるように身体のエネルギーは陰陽のバランスを取ります。

気=体の勢いを邪魔しない

「健康とはエネルギー集散の調和した状態であり、自発的にいつもその調和状態を保っていることなのであるから、人間が生きている限り平衡要求は生じ、その現象として人間は動いているのである。」 これは野口晴哉氏の著作の言葉です。 野口晴哉氏が常々主張していたのは、痛みに対するネガティブな価値判断を転換し、肯定的に観る。ということです。痛みに対する感情自体が意識を過剰に痛みに集中させることになる。意識の集中=気が集まることなので痛みそのものを継続させてしまう。痛みを体がバランスを取ろうとする経過の現れとして捉え、そのエネルギーを利用しましょう、というのが整体の基本姿勢です。 野口氏が言うように痛みを悪者と思わず、視野を拡大し身体全体の中で偏りなく痛みを観ることができれば痛みのエネルギーは自己治癒的に動きます。

気の反応について

今回は整体を受け手の方が感じる反応について書きたいと思います。 当院の整体は身体の共鳴を利用して、受け手・施術者ともに「同じ」反応が起こることを前提として身体のバランスを整えています。 受け手の方が感じる反応としては 触れているところ以外の体のどこかが温かくなる 体表がスーッとする、涼しくなる ビリビリするような感じがする 体が軽くなる 呼吸が深くなる が一般的です。 しかし受け手の方は何も感じないのに施術者からすると非常に良く反応し、実際痛み・違和感も改善し身体のバランスも整っている、というケースもかなりあります。 これはおそらく、魚が水の中で泳いで生活しているために、水面より上で何が起きているのか水の変化からしか感じない、というのと似ているのではないかと思います。 施術者は身体の内側で起きていることと、外側で起きていることの両方に気づいていますが、受け手の方は内側で起きていることにしか気づかないということなのではないか、と思います。 その場では違和感が残っているが翌朝には良くなっている、という方もかなりいます。 施術した影響がよりリラックスする睡眠時に行き渡るからなのだと思いますので、施術後はなるべくお酒を控え、ゆったりしていただきたいです。