仙台市西島整体院予約

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​片山洋次郎氏について

1950年神奈川県川崎市生まれ。東京大学教養学部中退。現在、身がまま整体 気響会主宰。20歳台半ば、自身の腰痛をきっかけに〈整体〉に出会う。その後日本の整体の祖である野口晴哉氏の「野口整体」の思想に触発されながら独自の整体法の技術を作り上げる。「整体からみる気と身体」「自分にやさしくする整体」(ちくま文庫)、「整体 楽になる技術」(ちくま新書)、「骨盤にきく」「身体にきく」「女と骨盤」文藝春秋)など多数の著作を出版している。朝日カルチャーセンターにて不定期で「身がまま整体」のワークショップを開催。

​​最新刊「呼吸をふわっと整える」河出書房新社が2019/10/16日に出版されれました。

​気と身体(文庫版「整体からみる気と身体」)

整体は歪みを矯正するものである、という一般的なイメージを覆し、歪みを体の変化の「経過」として捉え、身体を歪ませている力を活用する、という整体観を打ち出した片山洋次郎氏の処女作。

また気に対するいかがわしいイメージを払拭するために気と意識の関係、意識と身体の繋がりを詳しく述べている所も、それまでにあった気功や整体の本とは全く違うものであり、私が初めて整体に興味を持つきっかけにもなった著作です。

​片山氏の他の著作よりも個別の症状について詳しく書いてあり巻末にインデックスがあり一番おすすめの一冊です。

 

 
 

​気ウォッチング(文庫版は「整体。共鳴から始まる」)

「気」をエネルギーとしてではなく人と人、自己と身体の器官とのコミニュケーション​として捉え、共鳴的な関係を築くことが健康であるという片山氏の基本姿勢を打ち出し、また「身体の共鳴」を基礎とする気的なものの見方によって、身体、文化、社会を読み解くという「整体本」の枠を超えた一冊です。

他から影響を受けない、パワーのある自他の分離の強い「自立した人」ではなく、強い自己を持たない、共鳴力の強い過敏体質を「時代の身体」として見直そうという提案は、出版当時(1994年)当時バブルが崩壊して不安な時代のメルクマールとして、いろんな方に受け入れられたのではないか、と思います。

気と意識・身体の関係について「気と身体」よりもさらに突っ込んで書かれている名著です。エネルギーの流れと意識(文庫版p68~)での覚醒時、睡眠時の気の流れの詳細な解説など、私にも未だに組みつくせない部分が多々あります。哲学的な物言いに苦手意識のない方には強く一読をお勧めします。​

オウムと身体

オウム事件があった当時、面白くない分析書に溢れている中、オウム問題を宗教に対する拒否感情を交えずに、オウムに引き付けられる人たちの身体状況を整体的な身体観から読み解き、当時の社会を情報過多社会として、その時代に生きる人の身体状況をも分析した書で、「気ウォッチング」で展開した気的なものの見方の実践版社会分析本とも言える内容になっています。

巻末の体癖表がイラスト付き、かつ芸能人(その当時の有名人なので若い人には参考になりませんが・・)のサンプル付きで載っており、野口整体の体癖に興味がある方にも大変参考になると思います。

​おそらく現在は絶版になっていると思いますが、手に入れたい方は、アマゾンで中古で購入できると思います。

 

整体 楽になる技術

本書のあとがきに

意識以前の身体の動きや、身体間のコミュニケーションを文章化する作業は、「意識以前」であるだけになかなか思うようにはいかないものです。普段整体の現場では、身体の諸関係の「間にはたらく」なにかを「気」と呼んで便利に使って済ましていますが、今回は敢えて「気」というタームを使わずに何とか言語化することを試みました。p232

​とあるように言葉をつくし、様々な例を交え整体的な身体の見方を専門用語を交えずに説明しています。

特に時代の行き詰まり感がどのように身体に現れているかを整体的に解説した「息詰まる」身体の構造は、のちの「骨盤にきく」からの基礎になる片山氏の非常に精密な身体(骨盤)観察の真骨頂ともいえる内容です。

 

骨盤にきく

おそらく片山氏の著作で一番知られている本ではないかと思います。骨盤を中心とした整体的な身体観と自分でできる手当、整体を図を交えてわかりやすく書いてあります。今までの氏の著作より一般の方向けに平易に書かれているので難しいのは苦手、という方にはこちらの本がおすすめです。

 

​身体にきく

骨盤にきくの続編とも言える内容の本書では、自己整体に加えて、人にやる整体方法を紹介しています。片山氏が普段やっている整体の基本構成がそのまま書かれています。

​自分にやさしくする整体

日々の何気ない仕草の中にある、あくびや、のび、顎に手を当てるなど、無意識に身体のバランスを取る動作をピックアップし、自己整体の手法として紹介する、という内容です。片山氏の「気」は特別なものではなく日々の動作の中に息づいているという基本姿勢が垣間見える一冊です。

 

​片山洋次郎氏と私

片山さん(整体を学んでいた当時なぜか一度も先生とは呼びませんでした。)のところで整体を学びたくても連絡先がわからず困っていたところ、片山さんを紹介している雑誌のプロフィールに住所と連絡先が書かれているのを見つけ、電話をしたのが初めてでした。

当時、というか今もそうなのでしょうが、片山さんは新しい患者さんを取っておらず、連絡先もクローズされていましたが、たまたま誤って雑誌に連絡先が乗ってしまった、という話を片山さんから伺いました。

今では朝日カルチャーセンターで片山さんのご家族が定期的にワークショップを開催したり、ご本人も年に何回か指導されるようです。

片山さんのワークショップはグループではなく個人レッスンという形式をとっており、こちらが複数人数の人を集めて時間を買うというスタイルで、当時私は東京には住んでおらず、ツテもないのでとりあえず施術を受けさせてもらいました。

特に体の痛いところ、悪いところもなく初めて片山さんに受けた整体は気的な反応も感じられなかったのですが、片山さんに体癖(体の12種に分類する野口整体の分類法)を指摘してもらい満足して帰ったのを覚えています。

その後、片山さんに整体を学びたくて東京に出てきて、2000年から定期的に隔週でワークショップで学び、その習得に週3日ほど自主練習をするというリズムで4年ほど続けました。最初にこちらの疑問、質問などに5-10分ほど答えてもらい、残り時間を季節の操法を中心に実技をする、という具合。当時は聞いたことすべてを録音して書き出すという作業をしていました。

その後片山さんが一時休止という時期を挟んだのを機に、直接学ぶ回数は減らしましたが、折々にワークショップを組んでもらい、私が独立開業する2006年頃までお世話になりました。

片山さんは「正解」というものを押し付けない人で、時に自分のやり方が正しいのか不安に思う時もありましたが、なんでも「自分でやりたい」私の性格にすごくあっていたのだ、と思います。

​ある時片山さんは「結局自分の整体を創らなければダメだ」という意味のことをおっしゃったことを胸に、今では「身体の共鳴を利用した整体」という核の部分は引き継ぎつつも、ほぼ私独自の整体になっていることも、特に片山さんに断りをいれたわけではないですが、きっと認めてくれているのではないかと思っています。

ブログにも記事があります。