仙台でめまい・顎関節症でお困りの方に
めまい・耳鳴り・顎関節症の施術紹介
立ち上がった時にふらつく(起立性めまい)
ふらふらする
メニエール病
耳鳴りが気になる
耳管開放症で耳が詰まった感じ、違和感がある
下顎を動かすとゴキっと音がする
顎を動かすと痛みが走る
このような症状でお困りではありませんか。
めまい・耳鳴りなど首から上の違和感は骨格、自律神経・心理面と様々な要因から引き起こされます。整体での体の捉え方と当整体院での施術法をご紹介します。
めまい・耳鳴り
めまい・耳鳴り・顎関節症の方の耳の周辺を触ると独特の圧迫感、詰まった感じがあります。
耳の穴の周りには顎二腹筋、耳介筋群、頭板状筋、頸板状筋と様々な筋肉がありバランスを取っています。基本はこの圧迫感、詰まりを整えていくように施術します。
また首と頭蓋骨のずれ、顎関節のずれ・緊張が大きいとめまい・耳鳴りという症状として現れる場合があります。
顎関節は耳のすぐ前にあり、下顎に付着している側頭筋というこめかみにつながる筋肉と、咬筋という筋肉が硬くなるとズレて内耳を圧迫することがあります。
メニエール病の要因としてストレスが取り上げられますが、整体的には嫌なことがある・無理に頑張る~こめかみの緊張~繋がっている顎関節のズレ~内耳の圧迫~三半規管のリンパの流れの悪化、と捉えます。
顎関節は股関節と連動して動いているので、ほとんどの場合同側の股関節にも異常があるので、合わせてバランスを取らなければなりません。
ふわふわするめまいは頭部、胸部に極度に緊張があり、呼吸しても鳩尾部分が硬すぎて、腹部に全く力が入らない状態の人がよくなります。気が上がりすぎて重心が高い位置にある感じです。
体の様々な症状は、固まっていたものが動き出し発散し始めた時に自覚症状として表に現れます。
あたま、耳周辺のこわばりが何らかの要因で弛み始めると、エネルギーは身体表面から発散します。あまたから気が発散してもお腹に力があれば、頭がスッキリする感覚がして気持ちの良いものなのですが、お腹に力が無い状態で耳周辺の左右差が大きいと、そのエネルギーの動きでふらつくのです。
また頸椎では頸椎3番4番が特に耳と左右の動きのバランスを取る要になる椎骨ですので、この骨の弾力も合わせて調整していきます。
頸椎3・4番が左右のバランスを取る要の椎骨であると整体では言われるのですが、それは肩甲挙筋という首をかしげる動作をする時に働く筋肉がこの頸椎34~肩甲骨の上にくっついているからです。この肩甲挙筋は肩こりの原因の一番の筋肉ですが、この筋肉が張りが強くなると耳の下あたりに圧迫感、詰まった感じが起こります。実はこの筋肉は頸椎1番の横突起にもつながっていて、この位置がちょうど下顎と耳の間辺りに位置します。耳の詰まる感じ、違和感が、この肩甲挙筋の張りが原因というケースもかなり見られます。
ご自身でケアする場合は肩の一番こる場所を軽く触り、同じ側の耳を人差し指と中指でVの字で挟むと、ちょうど人差し指の付け根が頸椎1番の横突起辺りに当たります。この部分を温めてあげる意識で感じてください。またはVの字で挟んだ状態で上下に動かしてさするのも効果があります。肩と耳~側頭部がすーっとしてきたら成功です。
耳鳴りの施術の実際例1
当院での施術は一般に「整体」としてイメージされているもののように強くもみほぐしたり、ボキボキと無理に矯正する施術ではありません。こちらでは実際の施術においてどのように体の見立て、施術をしていくかの例詳しくお示しします。
1年くらい前から左耳の耳鳴りがあるが最近ひどくなってきた
お医者さんに自律神経の乱れではないか、と言われたが薬で改善しない
起きた時に一番悪い。耳に詰まった感じがある。音がへんに反響して聞こえも悪い
左肩が上がって、首も左に傾けている。左側の緊張しやすい人
耳周辺は股関節と連動して動くが座った姿勢も曲がっている状態
耳鳴りの場合、受け手の方の耳周辺に触ると独特の詰まった反応が施術者自身の耳に起こります。
今回は左耳の穴辺りに刺すような詰まった感じがまず反応として起こりました。
施術者の側に共鳴して反応が感じられる場合は、どのような症状であれ、改善する可能性があります。症状が重い・軽いではなく、施術者側に起こる反応が強いか弱いかで、改善度合いは変わってきます。
耳鳴りの場合こめかみや顎関節、目の周りが過敏になり、交感神経が働きすぎになっている場合が多いのですが、今回はあまり過敏にはなっていない。
ただ、後頭骨、頭部第四辺りの左右差が大きい。右後頭部真ん中よりが盛り上がり、左の耳の後ろに力がない。また顎関節の右が強く張りがある。これはこちら側が重心の証拠です。
首・肩の緊張はさほどないが左ひじ外が硬くなっている。
左ひじ外から小指のラインの緊張がはっきり出ている。右には出ていない。
耳は身体の側面にあり小指に対応します。緊張のパターンを指でチェックすると小指の平側と親指の甲側が硬い状態。
掌側は背中、甲側は前側に対応し、左右は反転するという法則通りに緊張パターンが出ている。
身体が捻じれている場合は頭蓋骨と骨盤で緊張のパターンが反転するが、骨盤も右が盛り上がり、左外側に力が無いので、この場合は左右差の問題があります。
耳に出る場合は腎臓、股関節に問題がある場合が多いが、腎臓の部位には異常感はあまり感じられない。
股関節は左背面に異常感があり動きが悪い。これが左耳と連動しているようだ。
右骨盤の盛り上がり、左の力の無さの陰陽のバランスを取るために脚の緊張度合いをチェックする
パターン通り右背側の親指ラインが+で左背側の小指ラインが-に強く出ている。
右の足裏が異常に張っているので後で聞いたら右が外反母趾らしい
右に荷重のほとんどがかかっているようだ。
骨盤と脚のバランスを取るべく、右プラスの親指ラインと左マイナスの小指ラインを同時に触る。
プラスマイナスの部分を同時に触ってあげれば、身体は自分の力でバランスを取ろうとする。強く押す必要は全くなく、そっと反応が感じられるように触ってあげるだけです。
同時に触ると左の股関節が反射で動こうとする。左骨盤の力が無いことが原因なので体は自分の力で自然に左股関節を正しい位置に補正しようと動く。
正しい位置に来ると動きになるのではなく気の流れとして上下に広がるように影響が波及します。
脚の部分のバランスが取れて骨盤に気が流れ、下腹に力が入り仙腸関節部にも力が入る。そうすると自然に腹式呼吸で吸う息が促されます。
骨盤の右の一番+の場所と左股関節の-の場所を同時に触る
するとその影響が後頭部まで及び左耳の疼く反応が強くでる。
左耳の後ろに力が無いポイントがあり、そこと平行なラインの右後頭部に盛り上がって部分があるので骨盤側と後頭部の対応する4点を全て同時に触る。
すると後頭部側から顔側に向かって気が流れ始め、尾翼・頬骨が涼しくなる。涼しい反応は気発散する時の典型的な反応です。
施術がひととおり終わって左の耳の詰まり感が残っているかチェックすると耳の穴の詰まった反応はなくなっている。
左ひじから下のこわばりもほぼ取れている
しかし左後頭部の弱い感じはまだ若干あるようだ。
骨盤の歪みはもともとかなり大きく、脚の歪みパターンも太もも~ふくらはぎまでは取れているが足首より下にはまだ残っている。
足首より下のプラスマイナスが取れればこの骨盤の左右差も整い、それに伴い頭蓋骨のずれもなくなり、耳鳴りはすっきりと解消するはずだ。
顎関節症
顎関節症は先に述べたように骨盤、股関節からの影響と心理面の影響を受けます。
股関節と下顎は連動して動きます。骨盤・股関節の強い方の顎の方が力が入りやすいのです。
立位で右脚だけで立ち、股関節に体重がかかるようにして噛み合わせしてみると、右で噛む方が強くできる感じがすると思います。
このように下顎と股関節は連動するので、股関節に異常があると下顎にも影響が出る場合があります。特に股関節の左右差が大きい場合は噛み合わせのずれが大きくなり、顎関節症になりやすくなります。
直接的には下顎骨と頭蓋骨を繋ぐ咬筋と側頭筋の左右のアンバランスを整えます。この筋肉がこわばっているだけでなく、過敏な感じで、目頭付近までも緊張している場合は、筋肉的な問題だけではなく心理的、もしくは自律神経の乱れが大きく影響しています。
心理面の影響は下顎に繋がる側頭筋(こめかみ部の筋肉)の緊張として特に現れます。悩んでいる時、こめかみ辺りをしかめるのを想像していただければわかりやすいと思います。
また「顎を出す」という言葉通りに、ひどく疲れて、足が動かず、疲れ切った状態の場合、無意識に下顎が前に出ます。顎関節に問題のない人でも下顎を前に出して口を開けるとゴキっと音が鳴ります。
心理面ではこのような状態を自覚することが第一ですが、整体では骨盤と股関節のバランスを整えることで、お腹に力が充実して体力のある状態に導いていきます。
ほとんどの身体の不調にも当てはまるのですが、お腹に力が抜け、頭の方に気が上がる、という状態から、昔から言われている「上虚果実」という頭がからっぽで腹が充実しているという状態へ導ければ、健康な状態を取り戻すことができます。