検索
陰陽のバランスをとる
からだは自らバランスを取ろうと常に動いています。
張りすぎた場合は弛む方向に、弛みすぎてたるんだ場合は縮む方向にです。
どんなにハードに運動をしてパンパンに張ってしまって辛くても、筋肉を極度に痛めていない限りは時がたてば張りは収まります。
しかしこの身体のバランスを取る平衡機能は、私たちが痛みや快に対する好悪判断をさしはさんだり、弱い箇所をかばったりして徐々に崩れていきます。
そして身体は現状に適応してどこかの場所を使わないで機能するというシステムが一度出来上がってしまうと、そのシステムの効率が悪かろうがそれを維持してしまうのです。使わない「見捨てられた場所」が多くなればなるほど他の場所にそれを支えるしわ寄せが行きます。
痛みが起こる場所は普通エネルギーが集まりすぎている陽の場所です。マッサージなどで張った筋肉を弛めてもまた戻ってしまうのは、弛めるだけではこの一度出来上がってしまった適応システムを改変できないからです。
この張りすぎてエネルギーが過剰な場所だけに術者の意識が向かうと、その意識に引きずられて本来向かうべき「見捨てられた場所」にエネルギーが行き渡りません。
術者が常に身体の全体に意識を向けていれば水が高いところから低いところに流れるように身体のエネルギーは陰陽のバランスを取ります。
Comentários