top of page

このブログでは片山洋次郎氏の提唱する身体間の共鳴を利用した愉気法についてと、私がそこから得た知見に基づいて野口整体を気的に再検証することをテーマにしています。

​身体間の共鳴を利用した整体ブログ

仙台の整体・仙台駅歩7分

  • 執筆者の写真otua87

感覚・感情は起点からの意識の移動で生まれる(左右体癖?)

前回、眠りに至る意識のありかたと、上下体癖について考察してみました。

まだお読みでない方は是非そちらから先にお読みください。

またまだ考察を練り直さなければならない部分があると思いますが、その過程で感覚・感情も、意識の起点とそこからの移動方向によって生ずるのではないか、というアイデアが思い浮かび、実際に検証してみました。

上下体癖での考察から、意識の起点となる頭の中心からの焦点の移動方向によって、覚醒度合い、意識のあり方が決まる、のではないかと結論付けました。

これと同じように例えば心臓に意識の起点を設定し、そこから気の動きを矢印で動かしてみた時に、どのような感覚・感情が生ずるかを検証してみます。


心が痛む・胸がときめく・胸が高鳴る・心が騒ぐ・胸がふさぐなど、明らかに心臓を中心とした強い感情、感覚を誰でも経験することがあると思います。

まず意識の起点からのずれによる感情として胸が高鳴る、という状態はぴったりします。

私の実感として普通の状態で心臓は壇中という乳首の高さ辺りにある感じがしますが、その位置から上に起点を置いてみると、少しそわそわした高鳴りの感覚そっくりの状態を創り出すことができます。ノーマルな起点からの上への動きというよりも起点そのものを上に移動させました。

その後の反応を観察すると、

喉からなにかあふれる感じ、

目の周りがもわっとして何かがまとわりつく感じ、

これは上下体癖の検証時に試したスッキリ感では明らかにないものです。上下で試したのは背中側を下から上の流れで督脈系の気の流れです。今回の流れは腹側の体内を流れる下から上への流れなので質が違います。

生殖器・恥骨辺りも温かくなる反応があります。

これも心臓の起点の移動に引っ張られて、同じ任脈系の気の流れが動き出す反応のようです。

しかし同じと言っても会陰・生殖器を起点に上に気を誘導した時に感じる感覚とは違います。普段の私の状態では心臓辺りに気が引っ掛かって気的な反応が起こるということはほとんどありません。心臓は素通りしてのどで引っ掛かったりはしますが・・。


ここまで試してみて、私自身がこの心臓を起点に普段生活していない、というのがはっきりと実感されました(笑)。

もちろん若い時には、「胸の高鳴り」も感じましたが、もともとのあり方として胸を起点としてあまり動いていない、ということでしょう。もし常にこの胸を中心に、そこからの動きが行動の基準になる日常がずっと続くなら、私にとってはかなり落ち着かない、大変なものに感じます。

短時間、検証として気を動かしただけでも、残り香のように反応は残っていますし、影響の強いものです。

施術的な効果としては心臓の起点を上に上げると、全身の血流を強くして、体温を上げる効果はあるかもしれません。しかしある種の興奮状態を持続するようなものなので、ドーピングでしかない可能性もあります。


「ときめく」は、ぱっとした思い付きですが、ノーマル起点から外に向かってふわっと広げた時に似た状態になりました。ときめきは私にとっては「高鳴り」よりも「気の抜け感」、爽快感がある感じがします。爽快感は外に発散する時の感覚です。これがないとただ圧縮するだけで、身体的には負担になります。


心が痛むは、ちょっとどうやったらシミュレートできるか思いつかないので、今回は保留します。


心臓は一番反応しやすい臓器なのでまず検証してみましたが、胃や、肝臓、鳩尾(太陽神経叢?)腎臓、膀胱など様々な臓器で今後検証する予定です。


胃に関しては以前も左右体癖の気の流れを検証した時にためしましたが、気の反応は起こりますが、感情的なものが出てくる感覚はありませんでした。


しかし左右体癖が自律神経、内臓感覚に敏感な体質、ということから常に意識の起点が心臓や、他の臓器にあり、そこからの気の動きが行動の基準になっている、という仮説は検証に値すると思われます。特に胃が左右体癖と関連付けられますが、左右体癖と思われる方は、動悸などを訴える方が多いようです。


今、野口晴哉の著作「体癖第一巻」で確認しましたが、左右体癖は胃袋が働かない時には心臓の方に反応が出る、との記述がありました。

胃袋が働く→副交感神経の亢進

緊張→交感神経の亢進→心臓の動悸ですので、やはり理にかなっているようです。


今回の検証はまだ試論程度のものですが、今後もこの意識の起点からの移動という視点で他の体癖も検証していきます。



閲覧数:58回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page