top of page

このブログでは片山洋次郎氏の提唱する身体間の共鳴を利用した愉気法についてと、私がそこから得た知見に基づいて野口整体を気的に再検証することをテーマにしています。

​身体間の共鳴を利用した整体ブログ

仙台の整体・仙台駅歩7分

執筆者の写真otua87

頭の気の流れと表情の関係

更新日:2020年2月19日

立春以降本格的な春に向かって頭の気の流れが強くなります。

この気の勢いを活用して花粉症などの春の症状を改善することもできます。


気の流れに身を任せることによって、筋肉は反射的な動きをはじめます。

貧乏ゆすりは一番わかりやすい日常で無意識に起こる気の発散の動きです。

貧乏ゆすりは脚の表面を上から下に流れる気の流れの表れです。

何故わかるかというと、貧乏ゆすりをしながら、イメージの矢印を体の外側に立てた時、上~下に向けた時に、ゆすりが大きくなるからです。

脚の内側を下から上に矢印をイメージすると動きが止まってしまいます。


気の流れの検証方法の詳しい解説は気の流れる方向を知る方法を参照してください。

気の流れ=体の勢いは無意識の動きとして表に見えるものになります。

その中でも、整体の現場において起こるものの中で面白い、というか興味深いものは、頭の気の流れに伴う、顔面の筋肉の動き=表情です。

頭部に流れる気の動きに身を任せると、顔は百面相のように様々な表情を見せます。

ひょっとこ顔 くしゃおじさん しかめ面 憤怒像 観音像の笑顔

などです。感情の中でも主に喜・怒・楽は起こりますが、哀の感情は出てきません。



上から下に表面(体の外)を流れる気による表情筋の反射運動

高速の瞬き~大きく目を見開く(目より上の筋肉は上に引き上げられる感じ)~笑顔(目は大きく見開いたまま)~歯をむき出す(歯は噛み合わせたまま)


上から下に皮膚の中をこめかみ辺りに流がすと、考え事をしたり、いやなことがある時にするしかめ面になります。



上から下に体の中を流れる気

頭頂から体の中心を下向きの矢印をイメージするのですが、身体の中を気が通る反応はあまり感じられません。気が中心を流れず、外に溢れるのか腕・肩は涼しくなります。

この事実から、身体の中心は基本下から上に気が流れる、と考えられます。

もう少し背中よりの体表近くの場合は下向きに流れます。しかし表情の変化はあまりありません。


下から上に体の中を流れる気

下顎と喉の間で引っ掛かる。顎をぐっと引く形になる

鼻翼が上に引き上げられる、目は閉じる~クシャおじさん

頬骨も引き上げられる

これ以上気の動きが作れなくつらいので中断

無理矢理集中しすぎてうまくいかず


※鼻翼が引き上げられたくしゃおじさん顔は、上顎の奥の口蓋(軟口蓋よりも浅い位置にある)に意識が当たると気の流れがせき止められるようです。

これに気づいてより奥の軟口蓋に意識を当てると気が頭の中心まで届き、会陰・生殖器系の任脈系が活性化し、また違う表情が起こります。

目から上の頭蓋骨が上に引っ張られる

高速の瞬きからの笑顔になる


また、くしゃおじさん顔で意識を当てた所よりもさらに前側に下から上の気を当てると、より表情が大きくなり憤怒像のようになります。


ここからわかることは、下から上に上がってきた気が引っ掛かるのは意識が中心よりも̘̟前寄りになっている時です。しかめ面になるようなことがあっても、ちょっと引いて距離を置く。引くことで気の流れからいってもより中心に近い位置を気が流れることになり、表情も変わり落ち着きます。


もし微妙に意識を当てる角度を変えることができれば、くしゃおじさん顔や怒りの表情を引き起こしている詰まりにぴったり焦点を当てて、引っ掛かりを取ることもできます。顔周辺の気の流れを観察することができれば、鼻詰まり、花粉症、耳の異常、などを解消するテクニックとしても利用することができます。


身体の外を流れる気は基本的に上、下ともに発散する気なので詰まる感じはなく笑顔になります。中心と体の外を流れる気が結果として同じ表情を生むのは、整体の現場において、発散を中心の施術、集中をメインの施術、どちらも同じところに行きつくことの証明です。発散しきれば集中し、集中しきれば、発散が始まるのです。



基本矢印をイメージして身体の気の流れを誘導したい部分に当てるのですが、

身体の内側の流れをイメージで動かす場合は、無意識に、力ずくで動かそうと、小さい範囲で矢印を作ってしまうので、集中し過ぎで流れが詰まってしまいやすいです。

またやっていても疲れます。

会陰(肛門と生殖器の間辺り)から百会(頭頂)までの大きい矢印を一本、すっとイメージして後は放っておく、見ているだけという感じの方がうまくいきます。


よく瞑想などでエネルギーを下から上にイメージで上げるものがありますが、イメージ力のある人ほど、身体的にはハードなのではないかと思います。

というのも、その人自身の気の流れを無視しても、気を一時的に動かすことができてしまうからです。しかしあとからその帳尻を合わせなければなりません。いわゆる瞑眩反応が出る可能性が非常に高くなります。


身体の内側の流れは基本、集中して集まった気の流れなので、扱いに注意が必要です。

また外側から身体のバランスを矯正する施術も、技術のある人ほど、無理にでも「治す」ことができるはずですが、もし受け手の方の持っている体の勢いを無視しているならば、必ず揺り戻しの反応が起きてしまいます。


集中する気の流れよりも発散する気の流れをまず誘導するのは、その方が遠回りのようですが、安全な手法だからです。気が発散しきれば、自然に骨盤に集中する力が集まってきます。


※普段は施術中は、イメージの矢印を使い受け手の方の気の流れを無理にコントロールする、ということはしません。敏感に反応するポイントに触り、その気の勢いが自然に動く力を優先するからです。無意識にする施術者のさわり方、意識の向け方が、受け手の方の気の勢いの動きを阻害している可能性がある場合や、どうしても直接に触ることができないポイントに焦点を合わせたいときには、イメージの矢印を使います。


閲覧数:97回0件のコメント

最新記事

すべて表示

コメント


bottom of page