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このブログでは片山洋次郎氏の提唱する身体間の共鳴を利用した愉気法についてと、私がそこから得た知見に基づいて野口整体を気的に再検証することをテーマにしています。

​身体間の共鳴を利用した整体ブログ

仙台の整体・仙台駅歩7分

執筆者の写真otua87

右と左について

更新日:2020年2月13日

野口整体では身体の右側と左側の明確な性格付けをしていません。(私の知識不足の可能性もあります)

左右体癖の3種が右上がりで4種が左上がりの傾向がある、と記述している著書もありますが、よく読むと、絶対的な34種の決定要因ではないような書き方をしています。

もちろん右脚が太いと食いしん坊、など個別の場所の性質については述べていますが、右、左の大きな意味での性質は述べていない、という意味です。

対して片山洋次郎氏は右と左の違いについて割とはっきりと書いています。


骨盤は右側のほうが拡がりやすく縮みにくく、左側のほうは拡がりにくく縮みやすい

身体がゆるんでいくとき、左右対称にゆるまず、右が先で左が後にゆるんでいく

これは生理時の骨盤の動きにも当てはまり、右がゆるみ、左がゆるみきると骨盤が締まり生理が終わる

季節の変化においてもこの法則は成り立つ

立春(2/4)あたりから体はゆるみ始めるが、ゆるむときはまず右が先行して次に左と進む

骨盤を始まりとして腹、上腹部、胸とゆるみの焦点が温かくなるにつれ上に移動する

秋口9月辺りから体は寒さに備え縮み始めるが縮むときはまず左が先行して次に右が縮む

この時は逆に胸、上腹部、腹、骨盤と縮む場所が下に移動する

この季節の過程にはエネルギーの上下の変化も含まれていますが、基本は右・左と順番にゆるみ、左右の差がなくなるとエネルギーが中和して上下に移動する、という気の基本法則が示されています。

また左は受容的で環境からの影響を受け取る性質があり

右は積極性で環境への能動的な行動という記述があります。

受け止める左、手を伸ばす右という言葉がぴったりします。

臓器の位置と照らしても、

行動の源であるグリコーゲンを貯蔵する右側の肝臓

受け止め、身体にとっての異物を混ぜ合わせる左側の胃

で右・左の性質との一致を感じさせます。

軸足が左で利き足が右の人がほとんどであることも、受けの左、行動の右を裏付けます。

片山さんはトイレ(まだ和式の時代)の時全員が左荷重になる例を著作であげていました。



私の今までの経験から言うと右の骨盤の方が大きく力があり、左がぺそっとして力が無い、と感じる場合が8-9割です。開いている、開いていないよりも、力の差の方が強く感じます。右の方が力が集まりやすく(筋肉が発達して大きくなっていることからも分かる)、発散もしやすい、左の方は力が集まりにくく(筋肉が痩せて小さいので)、動きづらい。

左の方が動かないので支えるのに向いている、右は開閉の可動性が大きく安定していないが動きやすい。

人によっては左は腸骨が前後に動き、右は開閉するという見解の方もいます。

片山さんも左の腸骨は後屈しやすいと、昔から言っていました。



ヨガでは身体の右と左の意味について明確に性格付けしていますので、簡単に紹介します。

イダー:会陰部のムーラダーラから左の鼻腔へと流れていて、右脳と繋がっています。陰・女性・冷・静などの性質があり、月の気道と呼ばれます。左鼻中心の呼吸は右脳に刺激を与え、副交感神経に働き、沈静を司り、精神をリラックスさせると言われています。

(月、女性性、創造的、鎮静、受動性、副交感神経)


ピンガラ:ムーラダーラから右の鼻腔へと流れていて、左脳と繋がっています。陽・男性・温・動などの性質があり、太陽の気道と呼ばれます。右鼻中心の呼吸は左脳に刺激を与え、交感神経に働き、身体を燃やす性質から興奮、刺激の作用があります。

(太陽、男性性、理知的、活動、積極性、交感神経)


ヨガと整体どちらも右が積極的な働きかけで左が受動性という性格付けが一致し、自律神経の働きとも関連付けされています。なかなか魅力的な考えですが、交感神経、副交感神経の走行が右左と別れていない事実をどう説明するかが考えどころです。












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