otua87

2019年9月18日

エクササイズ2(水平ラインで陰陽のバランスをとる)

最終更新: 2020年1月27日

エクササイズ1は身体の垂直ライン(上下方向)での気の流れを実感していただきましたが、今度は水平ラインでのポイントの取り方です。

ポイントの捉え方(まとめ)の記事から再掲載します。

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今度は違和感の発生している点に意識を向けつつ、その痛みの発生している点と平行ラインで体を輪切りにして、意識の焦点を回転させてみてください。この時に痛みではないがある種の感覚が発生するポイントがあります。これが痛みの発生源と対になる反対の力のポイントです。

できれば痛みの発生源と今見つけたもう一方の対になるポイントを両方意識してください。うまくいけば痛みのあったところは表面が涼しくなり、もう一方のところは温かくなる、もしくは今まで意識が向けられなかった盲点のポイントの筋肉が動き始めるので呼吸が大きくなります。場合によっては盲点のポイントに気が集まるまで時間がかかるので呼吸が一時的に止まる場合があります。

表面が涼しくなるのは過剰なエネルギーが体表から発散する時の特徴です。感覚としては冷シップを貼ったときのような感じです。対になる場所が温かくなるのは、今まで気が流れていなかったところに、痛みの発生箇所に滞っていた過剰エネルギーが回収されたからです。気が流れないと筋肉の状態としては力が無いのですが気が流れ出すと息を吸った時に弾力を取り戻します。そして今まで呼吸時にアンバランスに収縮、弛緩していた呼吸筋群が均等に動き出すので呼吸は自然に深くなります。

人間の気=生命力は陰(-)と陽(+)が向かい合うように注意を向けると中和するように動く、という性質を実感していただけたでしょうか。

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以前掲載したやり方では、あえて気の流れの基本法則について触れずに陰陽の力を感じてもらうエクササイズを提示しました。

今回は90度に直交するポイントの法則を利用してみましょう。

エクササイズ1の左鎖骨下~親指甲側ラインに反応がある場合で考えます。

左親指甲側に対応する直交するポイントは左小指平側と右の小指甲側です。

エクササイズ1と同じ要領で左鎖骨下と左親指甲を両方触り身体の響きを感じてください。

そしてすこし触りにくいですが、左親指の捉えたポイントを触ったまま、さらに左の手の平側を人差し指から小指まで水平に輪切りにしたラインで触ってみてください。

小指の平のところだけ感覚が敏感になっていたり、触っているところ以外のどこかに強く響く反応が出るはずです。

もしあまり左小指平側の反応があまり感じられなければ、右の小指甲側を触ってみてください。こちらの方が反応が強く出る場合もあります。

基本的に身体の水平ラインでの陰陽のバランスが取れると、それに伴ってエネルギーは上下に拡大して動き出します。エネルギーのバランスが取れた状態になると、息を吸った時に筋肉は均等にバランスよく力が入ることになります。そうすると呼吸は自然に深く大きくなります。

エネルギーが上下に拡大して動くと、その拡大したエネルギーで新たにバランスの崩れたところが表に現れてきます。

新しく表面化したアンバランスなポイントが見つかれば、また同じ要領で水平方向で陰陽のバランスを取る・・このようにどんどん全体のバランスを取っていく作業をすることで、全身が風船のように膨らんだり縮んだりするような状態にするのが整体の基本であり、すべてです。

やり方としては、エクササイズ1と2を組み合わせて、平行ラインと垂直ラインのバランスを取る作業をする、ということです。

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